2021年07月20日

「学ぶ」の語源は「真似る」

”応答的な関わり”で、自立心や生活習慣が伸びていく環境の工夫とは??
今日は、保育士が具体的に意識しているポイントをお伝えします。


タイトルにもあるように「学ぶ」の語源は「真似る」だと言われています。

そして、子どもは”視覚優位”であることが分かっています。
つまり、「聞く」 より 「見る」 方が得意なんですね~

「聞く」 と 「見る」 のバランスを意識して、”真似しやすい”関わりを意識していますよ。


真似る(学ぶ)にはもっと大切な関わりがあります。
それは、「こどもがサインを出した時に関わる」です。
これを専門的に応答性といいます。


応答性を意識した関わり??
そう言われてもイメージしにくいですよね☺

それでは実際に保育士が意識していることを分解してみます。




これはお洗濯袋に衣類をいれるシーン。
0歳児クラスのお友だちはシャワーを終えてルンルンです♬

①伝える
まずはAちゃんに「タオルいれようね」とこれからやることを伝えます。
「学ぶ」の語源は「真似る」


②見せる
伝えた後に顔写真を指でちょんちょん!
「ここにあなたのお顔がありますよ~!あなたの持ち物の場所ですよ~」と視覚的に知らせています。
「学ぶ」の語源は「真似る」
いつも保育士がやっているので「わたしの顔はこれよね。もう分かるわよわたし」と知らせているAちゃん)


その次に、お洗濯袋を見せます。
この時も「これがAちゃんのお洗濯袋だよ」と目で見えるように知らせます。



③行動を見守る
するとAちゃんはゆっくりと近づきタオルを入れようとします。
やってみるけど中々できない…
「学ぶ」の語源は「真似る」


④応答的な関わり(こどもがサインを出した時に関わる)
じーっと保育士の顔をみるAちゃん。目線で「手伝って」と訴えています。
「手伝うね」と一言添えて、お手伝いする保育士です。
「学ぶ」の語源は「真似る」
「学ぶ」の語源は「真似る」

主体的に過ごすということは、(子ども自身が)自分が何を好きで、何が苦手か知っておく必要があります。
0歳児クラスから、今の自分のできること・できないことを知る機会(経験)を大切にしています。


⑤喜びを共有
袋にタオルが入ると「やったー」とニッコリ笑うAちゃん。
保育士も一緒に「嬉しいね~」とパチパチパチ👏 笑顔で喜びを共有しています。
「学ぶ」の語源は「真似る」




自分でやってみようとしたけどできなかった。
それを「手伝って」と他者に伝える力も「自立」という能力の一つだと言われていますよ。

手伝うときのポイントは
「大人が手伝ってるところを子どもが見ているか」というところで、
やっぱり基本は「見て学ぶ」を抑えた関わりを意識しています。


「見て学ぶ」と「自分を知る機会」、そこに「発達段階」も加わってきます。
(更に言えばその子の性格やその日の機嫌、体調、と色々ありますが割愛します)


分かりやすい例で言えば
0歳児クラスは「穴や隙間に何かいれたい!」という発達段階があります。


その特性をうまく利用して、
・お仕度
「学ぶ」の語源は「真似る」「学ぶ」の語源は「真似る」


・ゴミ箱にオムツを捨てる
「学ぶ」の語源は「真似る」
「学ぶ」の語源は「真似る」

・ズボンの足入れ
(ズボンを開いて見せると、自分から足をあげていれてくれます。)
(まるで自分で履いているかのような援助!を0歳児の頃から心がけています。)
「学ぶ」の語源は「真似る」
「学ぶ」の語源は「真似る」


・指先遊び(ホース落とし)
「学ぶ」の語源は「真似る」
「学ぶ」の語源は「真似る」



・指先遊び(キャップ落とし)
「学ぶ」の語源は「真似る」
「学ぶ」の語源は「真似る」


など、本人にとっては遊んでいることでも実は生活や心身の発達に必要なことが伸びていく環境を用意する。この援助の仕方こそが保育士の専門性だなぁ~と思います。


これを毎日無理なく、生活や遊びを通し”主体的に”過ごせる環境が自立心を育む”しかけ”なのです。
1歳児クラスになる頃には自分の持ち物を一丁前に管理する姿は頼もしくて愛おしさが爆発しますね。


お迎えが来た時に自分で帽子とカバンを取りに行く姿なんて毎日見てても素晴らしくて泣けてきます!語りだすとブログを書く手が一生止まらないので今回はここまでといたします✍.



Posted by kazeuta at 16:21│Comments(0)
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。